天然木の風合いが魅力。無垢材の種類と特徴|大阪・兵庫・京都・奈良・和歌山の注文住宅ならイエタッタ
2024.10.02
2024.10.02
目次

住まいの床材として人気が高い無垢材。天然木を加工したもので、木目の美しさはもちろん、心地良い足触りと、温かみが感じられるという魅力があります。そんな魅力的な無垢材が持つ魅力を知って、理想の住まいづくりに役立てたい方は是非読んでみてください。
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一口に無垢材と言っても、その種類はさまざま。今回は、11種類の無垢材と、それぞれの特徴を紹介します。

オーク(ナラ)、チーク、メープル、ウォルナット、バーチ、タモ、ブナは広葉樹。
スギ、ヒノキ、パイン、アカマツは針葉樹です。
一般的に広葉樹は重くて硬く、傷がつきにくい、針葉樹は軽くて柔らかい、空気を含むため温かいという特徴があります。
無垢材の中でも特に人気が高いオーク。丈夫で傷がつきにくく、耐水性にも優れています。無垢材の中でも安価。オーク材の中にも、レッドオークやホワイトオーク、ミズナラなどの種類があります。
美しい木目と耐久性を持つ高級木材。経年により色の深みが増すのも特徴です。水や害虫にも強く、伸縮率も小さいため、建築だけでなく幅広い用途に用いられています。
きめ細やかで美しい木目と、つるつるとした肌ざわりの良さが魅力のメープル。しっかりとした強度があり、衝撃に強いという特徴があります。無垢材の中でも硬度が高く、傷はつきにくいものの、冬場は冷たさを感じることも。
チークと並んで高級木材の一つ。耐久性に優れ、衝撃に強く、気候の変化による膨張や収縮がほとんど生じないという特徴があります。重厚感のある、落ち着いた色合いと木目が美しく、テーブルやチェストなどの家具に使用されることも多い銘木です。経年により味わい深さが増すことも人気の理由。
緻密で光沢のある木肌が美しく、年月を経ても変色しにくいバーチ材。すり減りが少なく、衝撃吸収性があるのも特徴です。ウォルナット同様、きちんと乾燥されたものであれば反りなどの狂いが少ないのも魅力。
しなりのある強靭性を持つタモは、加工のしやすさから多岐に渡る用途に用いられている木材。弾力がありながら硬質で、耐久性も抜群。衝撃吸収性もあり。比較的木目のはっきりとした素材です。
きめ細やかな木目を持ち、硬く粘りのあるブナ。硬さがありながら、曲げに強く、曲線のある家具などにも多く使われています。板目にあらわれる細かな斑点模様も特徴の一つ。淡い色合いが人気です。
日本の代表的な木材であるスギ。直線的で美しい木目、やわらかな触り心地が特徴です。保温性に優れ、温かさが感じられる木材です。柔らかい材質であるため、傷は付きやすいですが、傷も含めて経年変化と考えて楽しむ人も多々。辺材は白色、心材は淡紅色から赤褐色と色のバラエティーも豊富。
スギと並んで日本を代表する木材の一つ。浴槽などによく使われているように、水に強いのが特徴。耐久性に加え、強度が高く、害虫忌避の役割も果たします。独特の香りが楽しめるのも魅力です。
節が多く、素朴で温かみが感じられるパイン材。熱伝導率が小さく、冬は温かく、夏は涼しく感じられ、素足で過ごすのにぴったりの素材。衝撃吸収率も高いため、足腰にやさしいともいわれています。木の良い香りが漂い、癒やし効果があるのも特徴です。
軽くてやわらかく、耐久性に優れた木材。赤褐色で木目がはっきりとしています。脂分を多く含んでおり、経年によって美しい飴色の光沢が出るのも魅力。
家づくりにおいて、床材選びに迷ってなかなか決められないという人もいるのでは。見た目の好みはもちろんあると思いますが、ぜひこれらを参考にしてそれぞれの特徴を比べながら、検討してみてください。

無垢材のメリットとデメリット、住宅に使う注意点をそれぞれ紹介します。
無垢材の大きな魅力はあたたかみのある木の質感です。
天然木を使った素材なのでひとつとして同じ目や色はなく、自然らしさが落ち着いた雰囲気を演出します。
使い続けると色合いが変化するので、味わいを楽しめる点も魅力です。
機能面では、湿度が高いときは吸収し、乾燥したときは水分を放出するなど、湿度を調整する特徴があります。
熱伝導率が低いため冬でも暖かく、冬も裸足で過ごせます。
また、無垢材は化学接着剤を使わないので暮らす方への悪影響がなく、人に優しい素材です。
湿度の高い時期には無垢材が膨張し、乾燥する時期には収縮しやすいため、床鳴りが起きたりフローリングに隙間ができたりすることがあります。
また、表面を加工しないため、傷や汚れが付きやすいデメリットがあります。
さらに、無垢材は合板と違って原木から切り出して使うので費用が高くなりがちです。
無垢材を扱う際は乾燥状態と湿気を含んだ状態の変化に注意しましょう。
無垢材の含水率は年間で上下はあるものの、約10~14%の間です。
施工期に雨が多く無垢材が膨張したまま施工すると、冬に乾燥して床材の間に隙間ができる可能性があります。
隙間を作らないために乾燥した状態で施工すると、湿気を含んで膨張したときに床材が押し合い、変形する場合があります。
住まいに無垢材を使うには、膨張した場合の想定が必要です。
無垢材のメンテナンスは実は簡単で、ふだんから掃除機をかけ、月1回固く絞った雑巾で水拭きをする程度です。
しかし、耐水性はほぼないため、水分を多く使う掃除は控えましょう。
床材の光沢を保ちたい方はワックスをかけてもかまいませんが、必須のメンテナンスではありません。

(施工事例:吹き抜けの開放感が家族をつなぐヒノキの香り豊かな“自然素材の高断熱住宅”)
無垢材に期待できる効果と暮らしへの良い影響は次の3つです。
竣工した当初は無垢材の爽やかな香りをはっきりと感じます。
室内で森林浴の癒し効果を期待できるため、ストレスを緩和してリラックスにつながります。
癒しをもたらす理由は、木の香り成分の「フィトンチッド」です。
フィトンチッドとは、虫や細菌から身を守るために木が発散する成分で、殺菌・抗菌・鎮痛の働きを期待できます。
室内で木を見る比率を木視率(もくしりつ)といい、住宅のうちフローリングが占める20%が一般的です。
落ち着きを高めるには、木視率が40~50%といわれており、この割合を目標に設計をすることがおすすめです。
無垢材など木に囲まれた住宅で長い時間を過ごすと、精神的なケアに役立ち、メンタルヘルスの良い状態の維持にもつながります。
木材は多数の小さな穴を持つ多孔質構造をしており、吸音効果をもたらします。
コンクリートなどは音を跳ね返すため反響しやすいですが、木材である無垢材は低音・中音・高音をほどよく吸音するため、リラックスしやすくなります。

注文住宅で無垢材を選ぶとき、次のような後悔をよく聞きます。
無垢材の肌ざわりのよさは柔らかさによる特徴ですが、物を落としたときにすぐにへこみます。
家具を動かすときは特に傷ができやすく、いすの足にカバーをつけるなどしましょう。
高い吸湿性を持つため、水をこぼしてもすぐに吸収してしまい、シミになります。
特にコーヒーなど色の濃い飲み物はシミになりやすく、スピーディーなお手入れが必要です。
天然塗料やオイルを使った場合、定期的なメンテナンスが必要で費用がかかることもあります。
手入れの時期を見越した準備と、メンテナンスも住宅への愛着ととらえましょう。
これらの声は無垢材を取り入れた方がよくおっしゃっていることです。家を建てる前に知っておけば、、ということが無いように、後悔しないための心得を知っておきましょう。
木から板を切り出して作るため、柄にバラつきがありますが、天然素材の特徴です。
木材ならではの柄と年数が経ち少しずつ変化する色は、無垢材の魅力なので、味わいを楽しみましょう。
生活するとどうしても傷や汚れはつくもので、無垢材は柔らかいため目立ちやすいことを受け入れましょう。
家族が生活して付いた傷や汚れは、この家にしか出せない味です。
接着剤やコーティング剤を使わない無垢材は、シックハウス症候群を防ぎます。
無垢材の香りは森林浴のようなリラックス効果を期待できます。
無垢材を使うと心と体の両方に健康面でのメリットがあるので、長い時間を過ごす住まいづくりにおすすめです。
これらの心構えからは、無垢材を取り入れる際はあまり細かいことを気にしないようにすることが一番良いことが分かります。細かいことは気にしない性格の方には無垢材の家はとても向いてます。

無垢材の仕上げ塗装には大きく分けて3種類があり、それぞれ見た目がいいものからメンテナンスが楽なものまで違いがあるので、比較しながら解説します。
浸透タイプは塗料を無垢材に浸透させる種類で、オイルやワックスがあります。
原料が植物由来の自然派オイル・ワックスも登場しており、暮らす方に優しいメンテナンスが可能です。
造膜タイプよりも水に弱い反面、無垢材ならではの自然な素材感・肌ざわりの良さ・高い吸湿性を保てます。
基本的に、1年に1回を目安に再塗装すると美しい風合いを保てるタイプです。
無垢材の表面に膜を作る、ウレタン塗装のものが造膜タイプです。
表面をコーティングするので傷や汚れが付きにくく、お風呂場・キッチン・洗面所など水まわりにも無垢材が使える状態になります。
基本的に再塗装不要で、ふだんから簡単なお手入れをするだけで良い状態を保てます。
しかし無垢材の表面を塗膜で覆うため、自然な木らしさは劣るでしょう。
仕上げの塗装をせず、無垢材をそのまま楽しむ方法です。
コーティングしないため傷や汚れはつきやすく、水分や食べこぼしはシミに残りやすいため注意が必要です。
汚れがひどい場合は、専門業者へ依頼し無垢材の表面を削ってもらう方法もあります。
何もコーティングせず長い時間が経つと油分がうすれ、カサカサした肌ざわりに変化します。
無垢材の経年変化を楽しみたい場合に、無塗装はおすすめです。

(施工事例:無垢材、漆喰などをふんだんに使った自然素材が映える住まい)
無垢材の床は、自然な風合いと温かみが魅力的ですが、ペットと暮らす場合には傷や汚れを心配する方が多いかもしれません。
しかし、適切な対処法を実践することで、無垢材の美しさを保ちながら、ペットとの快適な生活を実現できます。
まず、ペットの爪による引っかき傷については、オイル塗装を活用することで簡単に補修が可能です。無垢材の良さは、合板や加工材と違って傷がついても表面を削ることで再生できる点にあります。
特に、オイル仕上げを選ぶと、表面の傷は目立ちにくくなり、ペットとの生活に向いていると言えます。
また、定期的にワックスがけを行うことで、床の耐久性が向上し、より傷がつきにくくなる効果も期待できます。こうしたメンテナンスは、無垢材の自然な風合いを保ちながら、長く使い続けるための重要なポイントです。
次に、ペットの食べこぼしや粗相などによる汚れも心配の一つですが、迅速に掃除することで無垢材の劣化を防ぐことが可能です。無垢材はそのままでは水や汚れに弱いですが、あらかじめ耐水性や耐汚染性を高めるための塗装を施しておけば、簡単な水拭きで日常の掃除ができるようになります。
特にペットが粗相をした場合でも、すぐに拭き取ればシミや臭いが残りにくくなります。さらに、どうしても気になる場合は、中性洗剤を使った拭き掃除で無垢材を傷めずに清潔に保つことができます。
ペットが無垢材のフローリングで滑ることを防ぐための対策も必要です。
ペットは爪を立てて歩くため、滑りやすい床は関節や筋肉に負担をかけることがあります。無垢材専用の滑り止めオイルを床に塗ると、自然な感触を損なうことなく滑りにくくすることができます。
加えて、通気性の良いマットやカーペットを部分的に敷くことで、床の保護とペットの足腰の負担軽減を両立することが可能です。
ただし、無垢材は湿気を吸放出する性質があるため、通気性のないマットやカーペットを敷くと、床材の呼吸を妨げることがありますので、素材選びには注意が必要です。
このように、無垢材の住宅でも、適切なケアと対策を講じることで、ペットとの生活を十分に楽しむことができます。
無垢材はその耐久性と再生可能性から、時間とともに深みを増し、ペットとの思い出を刻み込んでいく素晴らしい素材です。
ペットの足音や走り回る姿が、やがてその床に味わい深い表情をもたらすかもしれません。
ここまで無垢材の種類や特徴、メリット・デメリット・注意点などを詳しくお伝えしました。大阪・兵庫・京都・奈良・和歌山で、注文住宅による家づくりを検討中の方や、無垢材での住宅建築を考えている方はしっかりと自分の生活スタイルや性格とも合った無垢材を手に入れましょう。