【速報】ZEHが変わる!「GX ZEH」定義改訂で住宅補助金はどうなる?

2025.10.22

ZEHが「GX ZEH」へ進化!なぜ今、住宅の省エネ基準が引き上げられるのか?

家づくりにおけるキーワードとして定着した「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」。太陽光発電などでエネルギーを創り、消費エネルギーを実質ゼロにする高性能住宅です。

従来のZEHは一定の普及を遂げましたが、世界的な地球温暖化対策の強化と、日本のエネルギー自給率向上を目指す「GX(グリーン・トランスフォーメーション)」の観点から、さらなる高性能化が求められています。

経済産業省などの発表によると、2025年度からの施行(予定)を目指し、ZEHは「GX ZEH」という新たな名称と、大幅に引き上げられた基準に変わる見込みです。

この記事では、新基準の具体的な変更点、特に家づくりを検討されている方にとって最も重要な「断熱性能の引き上げ」と、それに伴い「補助金制度」がどうなるかを予測し、分かりやすく解説します。

 

 

何が変わる?「GX ZEH」の主要な変更点

1. 断熱性能の義務化と大幅な引き上げ

GX ZEHの導入で、住宅の断熱性能に関する基準が大幅に引き上げられます。

現行の高性能住宅の基準である**「断熱等性能等級5」が、「等級6」または「等級7」**へと引き上げられる見込みです。これは、ユーザーが体感できる快適性や光熱費に直結する、最も大きな変更点です。

現行基準

予測される新基準

性能レベルの目安

等級5(ZEH基準)

等級6

HEAT20のG2レベルに相当

等級7

HEAT20のG3レベルに相当

等級6・7は、少ないエネルギーで家中が暖かく涼しく保たれる、究極の快適性を実現するレベルです。特に等級7は、地域によっては暖房がほとんど不要になるほどの高い断熱性能を意味します。

また、再生可能エネルギー導入に加え、住宅そのものの省エネ性能を示す「一次エネルギー消費量の目標値」も厳格化される見込みです。

 

2. 再生可能エネルギーの「自家消費」への重点化

GX ZEHでは、単に太陽光発電で電気を「発電」するだけでなく、その電気を効率的に「自家消費」し、エネルギーの自給率を高める方向へシフトします。

  • 蓄電池の重要性増: 発電した電気を貯めて夜間や停電時に利用する蓄電池の導入が、GX ZEH達成の重要な要素となる可能性が高まります。
  • V2Hの普及: 電気自動車(EV)のバッテリーを家庭用蓄電池として利用する「V2H」設備の重要性も増すでしょう。

 

3. 住宅業界における新たな資格制度の誕生

住宅の高性能化を専門的にサポートするため、新たに「ZEHコーディネーター」のような専門的な資格制度が創設される予定です。

この資格を持つ専門家は、高性能な住宅の設計や施工管理、補助金申請などを総合的にサポートします。家づくりを検討される方は、この資格を持つ専門家がいる工務店・ハウスメーカーを選ぶ重要性が今後一層高まるでしょう。

 

最も気になる!住宅関連の補助金はどうなる?

2025年度の定義変更は、住宅購入者を支援する補助金制度に最も大きな影響を与えます。

1. 現行ZEH補助金の終了と新補助金への移行(予測)

  • 現行制度の整理: 従来のZEH基準(等級5)を満たすことを主な要件としていた補助金(例:こどもエコすまい支援事業や先進的窓リノベ事業など)は、2025年度以降、その採択基準が大きく変わるか、制度自体が終了・統合される可能性が高いと予測されます。
  • 新補助金の創設(予測): GX ZEHの普及を強力に後押しするため、「GX ZEH」専用の補助金制度が新たに創設される可能性が非常に高いです。補助金は、高性能化に伴い建築コストが上昇する分をカバーする役割を担います。

 

2. 補助金獲得の難易度と対象者の変化

  • 高性能化に伴う難易度の上昇: 等級6、等級7を求めるGX ZEHは、従来のZEHよりも建築コストが上昇するため、補助金単価が上がる可能性があります。しかし、その分、高い性能基準を満たすための技術審査が厳格化する可能性も予測されます。
  • 補助金対象の絞り込み: 補助金の枠が、特に高い性能(例:等級7)や、地域特性に応じた再生可能エネルギー導入に積極的に取り組むプロジェクトに集中し、従来の等級5レベルでは補助金が獲得しにくくなる可能性が高いです。

 

3. リフォーム・既存住宅への影響

  • リフォーム補助金の基準引き上げ: 既存住宅のリフォーム支援事業においても、求められる断熱性能の基準が引き上げられ、中途半端な改修では補助金が獲得しにくくなる可能性が高いです。リフォームでも「高性能化」が求められる時代になるでしょう。

 

高性能化は必須!今すぐ検討すべきアクション

GX ZEHへの移行は、住宅の高性能化がもはや「オプション」ではなく「必須」の時代に入ったことを意味します。この流れは避けられません。

  • 断熱性能の再確認: 今後家づくりを始める際は、最低でも新基準の「等級6」以上を目指すべきです。初期費用はかかりますが、将来の光熱費削減と、命を守る快適性が得られます。
  • ZEH対応の専門家探し: 複雑化する基準と補助金に対応するため、GX ZEHの知識を持つ工務店や、GX ZEHコーディネーターのような専門資格を持った担当者を見つけることが、成功への鍵となります。
  • 情報収集の継続: 経済産業省や環境省からの正式な施行情報や補助金制度の詳細が発表され次第、最新情報を継続的にチェックするよう心がけましょう。

 

【注記】:この記事は、経済産業省などからの発表に基づく情報と、今後の補助金制度の傾向を予測したものであり、正式な制度開始時には内容が変更される可能性があります。最終的な基準や補助金制度の詳細は、各省庁の公式発表をご確認ください。

 

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いえたった関西編集部
本記事は、いえたった関西編集部が執筆・監修しています。
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