南海トラフで大震災が起こる前に!災害時に必要な防災用品は?防災用品はどこに置くべき?|大阪・兵庫・京都・奈良・和歌山の注文住宅ならイエタッタ
2024.09.11
2024.09.11
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南海トラフとは、駿河湾から日向灘沖までのフィリピン海プレートとユーラシアプレートが接する海底の溝状の地形を形成する区域のことです。
今後30年以内にマグニチュード8クラスの大規模な地震が、70~80%の確率で発生すると言われ、地震が発生すれば、被害も大きくなると予想されます。
震災被害を少しでも軽くするために、また被災した後、できるだけ困らないようにするためにも、備えが必要です。
地震が発生する前にできる建物や家の中の安全対策、備蓄の準備や方法、おすすめの防災グッズについて知っておきましょう。
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南海トラフ地震は静岡県から宮崎県では震度7、またそのエリアに隣接する地域でも震度6程度の揺れが発生すると予想されています。
大地震が発生すれば、家屋の倒壊、土砂崩れや液状化、道路や交通網の寸断、電気やガスなどライフラインの停止、電話やインターネットがつながりにくくなるなど、さまざまな被害が出るでしょう。
家の中では家具が倒れたり、物が落ちたり、ガラスが割れたりすることでケガをするケースも少なくありません。
地震の被害を少しでも抑えるため、家具を抑えて下敷きにならないような対策をしたり、建物の耐震化を高めたりしておく必要があります。
南海トラフ地震が起これば、関東地方から九州地方の太平洋沿岸では津波が心配され、津波の高さは10メートルを超えるかもしれないのです。
鉄筋家屋でも5メートルクラスの津波には耐えられない可能性はありますが、東日本大震災では、鉄筋コンクリートのビルは流されなかった例もあり、2階に避難した人たちが助かったケースもあります。
木造家屋は津波に弱く、2~3メートル以上の津波だとほとんど全壊するとされていることもあり、津波警報をよく聞き、必要に応じてすぐに避難を始めなければいけません。
津波で浸水した場合、場所によっては孤立し、水や食料、またトイレなどが利用できなくなることも考えられます。
飲料水や食料などの備蓄、災害用トイレなど、津波で浸水した時に生き延びるための準備をしておくことも必要です。

南海トラフ巨大地震の前にすぐにできる取り組みの一つが、家具の転倒防止です。
家具が転倒したり落下したりして下敷きになったり、ケガをしたりすることを防ぐほか、家の中のものが倒れて逃げ道がふさがれないようにすることが大切です。
家具の転倒防止策としては棒を使った固定方法が一般的ですが、そのほかにも次のような方法があります。
L字型金具を家具と壁にネジでとめる、突っ張り棒と粘着マットを併用するなどのほか、キャスター付き家具と壁をつなぐ移動防止ベルト(チェーン、ワイヤーなどもある)を使う、キャスター付きの家具はキャスター用の下皿を置くといった方法もあります。
ガラス窓には飛散防止フィルムを張るなどの対策も必要です。
飛散防止フィルムは、窓ガラスなどが割れてもガラスが飛散しないので破片でケガをするのを防げるでしょう。
また、古い瓦屋根は巨大地震では落下する危険があるため、見直す必要があります。
建物から落ちないような工法で固定するようにしましょう。
ただし、瓦屋根だけを見直しても、建物自体が古い場合は倒壊の可能性が高いものです。
耐震診断を行い、必要であれば耐震改修をすることです。

大地震の後は食料や水不足などに悩まされるケースも多く、備蓄は重要な対策です。
1人当たりの1週間分の食料計画として例を挙げてみましょう。
基本的に、1週間分の食料品の考え方として、まず主食は米を中心に下記の食料品を組み合わせ、21食分を準備します。
・米(無洗米や精米):10食分
・レトルトご飯:5パック
・パン:2食分
・うどんやパスタ:2食分
・インスタントラーメン(カップ麺など):2個
ほかに、シリアルや乾パンなどを用意しておくのもよいでしょう。
そして副菜として缶詰(魚や肉、豆など)、レトルト食品を21食分用意します。
ここでは、さらに豆腐やかつおぶしなどを用意しておくのもおすすめです。
インスタントの味噌汁やスープ、フルーツの缶詰、ジュースやチョコレートなどお菓子などもあると安心です。
また、乳幼児用のミルクや赤ちゃん用のフード、ペットなどがいる場合は、ペットフードの準備も忘れずに準備をしておきましょう。
飲料水としては1日一人あたり1リットル程度が必要とされていますが、調理やライフラインが止まった際に使う水も考えると1日一人あたり3リットル程度用意しておくと安心でしょう。
直射日光の当たらない場所に保存しておきましょう。
普段から飲み慣れているミネラルウォーターがおすすめです。
子どもなどは容量の大きなペットボトルだと飲みにくいため、500ミリリットルのペットボトルを一部用意しておくとよいでしょう。
備蓄の食料は劣化しにくい場所、温度変化の少ない風通しのよい環境に置いておくのが望ましいです。
水害対策としては2階に置くことで冠水を免れ、食料がダメになるなどといったことを避けられるので、“基本2階”という考え方が良いでしょう。
しかしすべてを2階に置くのではなく、1階にもストックとして置いておきましょう。
吊り戸棚など高い部分に置いておけば安心です。
備蓄の食料などは基本的にはすぐに取り出せる場所に置いておきたいもの。
玄関など避難する際に動きやすい場所にも、持ち出し袋や車輪付きの入れ物などに入れて、置いておくことも重要です。
また、防災用品としては、ガスコンロや発電機、ライターなどを一緒に備えておくことで食の幅が広がります。
割りばしや紙コップなども一緒に備えておくことも忘れないようにしましょう。

備蓄していた食料などの防災グッズなどを収納し持ち出すには、非常用持ち出し袋が必要です。避難する際や家の倒壊が心配な時などの為にしっかりと用意をしておきましょう。
バッグの中には、飲料水や食料、携帯トイレ、マスク、ヘッドライト(両手を離して使えるようなライト)、下着、歯磨きセットや歯磨きシート、携帯ラジオを入れておくのが基本です。
さらに、災害時は人命救助が優先されるため、ある程度のけがは自分で対処しなければいけない場合が多いです。常備薬はもちろんのこと、消毒薬や滅菌ガーゼ、包帯、ばんそうこう、テーピング用のテープ、ピンセット、ハサミなどの医薬品・救急セットも揃えておくことをお勧めします。
女性の場合、下着はボクサーパンツがおすすめです。
避難所などで洗濯物を干す際に周囲を気にせずにすみ、防犯対策にもなります。
生理用品や体ふきシート、基礎化粧品や髪をまとめられるゴム、防犯グッズなどもそろえておくようにしましょう。
必需品を収納した持ち出しバックは、すぐに取り出せる玄関に置いておくのが基本です。
ほかには、大きな窓があるリビングのほか、キッチンや寝室などに分散して置いておくと安心です。
座れる防災バッグのようなものなら、玄関に置いておけるのに座ることが出来ます。普段は靴を履き替えるときの腰掛になり、非常時は逃げている最中や避難先での椅子になります。
災害時に役に立つ、おすすめの防災グッズには次のようなものがあります。

扇風機として使えて、スマホの充電もでき、ソーラーパネルつきで太陽光充電ができるのがメリットです。
風量は4段階に調節が可能で、約1.7kgと軽量なのも助かります。

冷蔵や冷凍のほか湯せん調理ができるポリエチレン袋。調理道具がなくても、袋ごとに分けることで数種類のものを一緒にゆでることができ、水が貴重な災害時の節水にも役立ちます。また水が多少汚れていても湯銭調理が出来るので衛生面が心配な方にもおすすめです。ロールタイプは取り出しやすいです。

災害時、夏なら凍えることは比較的少ないかもしれませんが、その他の季節だと体温を保てるグッズがあると重宝します。保温性、耐久性に優れ、オレンジ色で確認もしやすいアルミ寝袋です。
体温の低下を防いでくれて、動かした時のシャカシャカした音も少ないので、夜中など周囲に迷惑をかけずにすみます。

手袋型のウェットシートは、水を使わずに頭皮や髪の汚れを取り除いてくれます。
手袋型は指先まで力が入れやすいので洗いやすく、汚れを落としやすいのが特徴です。
また、顔回りを洗ったり清潔にすることで、災害時の暗い気持ちもリフレッシュさせることもできます。災害時は精神的な苦痛も多くなるので、このようなリフレッシュに役立つグッズも重宝します。

ビニール袋と凝固剤だけでは、しゃがむ動作が大変なことも多々ありますが、周りに座るところがある蓋と底板付きの折り畳み式簡易トイレなら、臭い漏れを予防できますし、座って用を足せるので簡単です。
水洗いが可能でコンパクトに収納できるので、防災用としても外出の際にも便利です。

噛むと泡が立ち、歯磨きをしたり、マウスウォッシュとして利用することができます。手軽に口の中をきれいにできるアイテムです。無印良品から発売ということで、多くの人に注目・愛用されている商品です。

洗濯物と水を入れて振るだけで洗濯ができるグッズです。電気も不要で携帯用洗濯機として便利に使えます。
ビニール部分も丈夫で、持ち手や、排水部分も使いやすく設計されているので、便利で使い勝手が良いです。

災害現場は危険が多く、ケガをしないためにも安全を確保できるグッズが必要です。
耐切創手袋があると手の平部分に厚みがあり、頑丈で安全に作業ができます。災害現場はガラスの破片や木材の折れたものなど危険が多いので手はケガをしないように守りましょう。
弾力性もあり耐寒性にも優れ、滑り止め効果も期待できます。
さらに災害現場では瓦屋根が崩れていたり、余震によって物が落ちてきたりする可能性があります。そのため物が落ちて頭にケガをするリスクから頭部を守るヘルメットは必須です。
電気用ヘルメットなら頭部感電を防げます。
家が倒壊しなかった場合でも、食器棚から食器が落ちて破片が飛散することはありますし、防災ルームシューズは用意しておくと役に立ちます。防災ルームシューズは特に靴底が丈夫で、クギやガラスの破片などから足の裏を守ってくれます。
屈曲性に優れているシューズなら履きやすく、サイズ調節も可能です。
そして、停電時にはフリーハンドで使えるヘッドライトがあると、両手が使えるので作業をする際も便利です。
地震は夜間に起こることもあり、移動する際には明かりが必要ですし、両手をいつも通りに使えるということはとても重要です。
家族みんなの分の小型のヘッドライトを備えておくことをおすすめします。
ここまで地震に備えた家づくりをお考えの方へ、防災のための備えや対策などについてお伝えしました。大阪、兵庫、京都、奈良、和歌山には南海トラフ地震の震度予想が比較的大きい地域も含まれています。注文住宅以外のことでも住宅に関するお悩みや気になることがありましたら、お気軽にイエタッタへご相談ください。