この住宅を設計するにあたり、2つの想いを込めました。

1 つ目は“暮らしをつなげること”
2 つ目は“暮らしに寄り添うこと”

吹抜の土間は、家族みんなの暮らしをつなぐとともに、道路との境界に植えられた植物を バッファとしながら、まちと暮らしを緩やかにつなぎます。植物を配した中庭は、光や風 を取り込みながら、自然の移ろいを感じさせてくれます。

暮らし方は時間とともに変化します。家族の成長はもちろん、コロナのような突発的な環 境の変化によって。書斎や家事に使える部屋。外部から直接アクセスできる部屋。将来間仕 切ることのできる部屋。プライベートを確保しつつ、中庭を望む部屋。これら個性ある部屋 をつなぐLDKと土間の吹抜。この住宅は多様な暮らし方やその変化を受け止め、寄り添っ てくれます。